ころいぬころころ日和

好きなもののことをイラスト付きで書いたりしています。

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電気のない生活

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夏場でも水シャワーは寒かったです

 

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幸い我が家は次の日に復旧しました。関西電力の方ありがとうございます!

たった一日でも電気がないととても不便で、電気のありがたみを改めて感じられました。

あれだけ事前にテレビなどで注意喚起されていたのにも関わらす防災対策ゼロで挑んだ我が家では、停電になってからあわてて懐中電灯を買いに走りました。非常食もなかったので暗闇の中ご飯を作ったのですが大変でした。やっぱり事前の準備が大切ですね。

 

成長を見守るゲーム『ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット』

1996年に発売されたNINTENDO64用ゲーム

子どものときにはまっていたゲームで、最近ゲームショップで見つけたので懐かしくなって再びプレイしてみました。

育成がメインのゲームなので、ほのぼのしたものが好きな方は楽しめると思います。

 

人型ロボット「ギジン」の女の子ジョゼットは生みの親であるジェペット博士の言葉に従い、教育係の鳥型ロボットのバードと共にブルーランド島へやってきます。ドルフィン号という船を家代わりに島での生活を始めるジョゼットとコミュニケーションをとりながら見守るゲームです 

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 思春期の私には堂々と家族の前でする勇気がありませんでした。ジョゼットかわいさに大好物のプリンをあげたくなるのですが、食べるたびに喜びで飛び跳ねるので複雑でした。

 

癒しの1部とトラウマの2部◇ネタバレあり

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 1部は当時小学生だった私でもさくさくクリアできたのですが、2部は本当に難しかったです。昔は攻略サイトがなかったので、ひたすら紙に地図を書いて挑んでは撃たれ続けていました。兵士が無言で容赦なく撃ってくるところが本当に恐かったです。

 

古いゲームなのですが、今でも楽しめるので機会があれば遊んでみてほしいです。ただこのゲームで遊ぶにはソフトとは別にコントローラーパックも必要なので、中古で購入される際には注意が必要です。

選ぶなら親切を『ワンダー 君は太陽』感想

 

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 原作は全世界で800万部突破の小説『ワンダー』(著R・J・パラシオ)

とても感動するという感想が気になって見に行ってきました。ハンカチを持っていって大正解でした。あらすじを見て想像していたものよりもすごく明るくて前向きになれる映画でした。悲しいことやつらいこともたくさんあるのですが、それに負けずに立ち上がるオギーの勇気や変化する周りの人たちの姿に何度も涙がこぼれました。

 

 

あらすじ

ニューヨークに住むオギーは『スターウォーズ』やハロウィンが大好きで宇宙飛行士に憧れる10歳の男の子です。遺伝子の疾患により人とは違った顔をもって生まれた彼はずっと自宅学習を続けてきましたが、両親の決断により新学期が始まるのを機に一般の学校へ通うことになります。

 

感想

この物語は主人公のオギーだけでなく、周りの人たちにもスポットライトを当てています。皆それぞれの悩みを抱えて生きていて、別の視点ではわからなった思いを知ったとき、どの人物も愛おしく感じて幸せになってほしいと思うようになりました。これは映画の中だけでなく現実の世界でも当てはまると思います。楽しそうだったり、いつも笑っていたとしても見えているものが全てではなく、その人も悩んだり葛藤を抱えて生きているかもしれません。

映画のようにその人の人生を見ることはできないですが、人には見えている一部だけでなく多くの面があるということを忘れないでいたいです。

 

 

 

それぞれの物語◇ネタバレあり

映画にはたくさんの登場人物の悩みがあったのですが、中でも一番共感したのはオギーの姉ヴィアでした。

ヴィアがしっかり者で手がかからないこともあり両親はオギーを最優先にします。もちろん両親はオギーだけでなくヴィラのことも同じように愛しているのは伝わりますし、きっとヴィラも理解しているのですが、それでも寂しさを感じる気持ちも分かります。両親がヴィラの話の途中で席を立ってオギーを追いかけて行ってしまったときの諦めたような表情が悲しかったです。

無性に孤独感を感じることや、大勢の人ではなくたった一人、誰かの一番になりたいと考えることってあると思います。ヴィラに「あなたが一番」と言ってくれたおばあちゃんとのエピソードも切なくて涙が出ました。

 

オギーの最初の授業でブラウン先生が教えてくれた格言に「正しいことをするか、親切なことをするか、どちらかを選ぶときには、親切を選べ」というものがあるのですが、この映画を表しているとしみじみ思いました。

正しいことと親切なことは同じように見えますが、同時に行動に移せないときもあります。

オギーのことを侮辱したクラスメイトのジュリアンを殴ったジャックは、まさに親切を選んだ行動をとりました。私は正しいこというより「正しく見える」方を選びがちです。誰かに怒られないよう、自分が悪者にならないようにと、そればかり考えている気がします。自分ではなく誰かのために行動したジャックだったり、そんなジャックのことを理解してくれる校長先生だったり、オギーを避ける周りの声よりも「友たちになりたい」という自分の心を大切にしたサマーだったり、この映画には登場する優しくて強い心を持つ人たちのように、親切を選ぶことのできる人になりたいと思いました。

映画の中ではジュリアンの視点から語られることがなかったのですが、校長室で見せた表情や校長先生への言葉を聞いて、本当は悪い子じゃないんだろうなと思いました。もちろんオギーをいじめていたことはいけないことですし、彼がひどいことを言ったときは「意地悪な子だなぁ」と憤りを感じたのですが、あれが彼の全てではないんだと映画を見終わった今なら分かります。

ジュリアンのことももっと知りたかったなと思い調べてみると、原作とは別に『もうひとつのワンダー』というスピンオフ本も出ていて、そちらではジュリアン、シャーロット、クリストファーのそれぞれの物語が書かれているようです。すごく気になるので今度読んでみたいと思います。

 

まとめ

オギーがいじめられるシーンは見ていてつらいのですが最後は笑顔になれますし、そこにいたる過程が微笑ましかったり感動するので見終わった後は元気になれます。心があたたかくなる優しい映画でした。

ファンタジーライフ始めました

7月23日に配信開始されたiOS/Android用アプリ『ファンタジーライフ オンライン』

12のライフ(職業)から自由に選べて冒険や製作、生活など様々なことをしながらファンタジーな世界で暮らしていきます。『どうぶつの森』や『牧場物語』など、ほのぼのした世界観が好きな方はきっと楽しめると思います。

以前ニンテンドー3ds版をプレイしてかなりはまっていたのでわくわくしながら早速遊んでみました!

 

 

冒険の仲間

始めにこの世界の説明や戦いの練習、それらが終わると仲間を召喚するためのガチャをするのですが、ここでは確定で星4以上のキャラクターが出るようになっているようです。さらにチュートリアルが終わると11連分召喚できるライフジェムをもらえたので、いきなり仲間がたくさんできました。至れり尽くせりです。

 

大体このメンバーで冒険しています。

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とてもバランスが悪いですね。3ds版でも魔法使いで冒険していたので今回も同じライフを選びましたが、私の操作が下手すぎるので敵の至近距離から攻撃しないと魔法がとんでもない方向に行ってしまいます。間近でガンガン攻撃食らってHPがものすごい勢いで減っていくので回復してくれる魔法使い二人にはたいへんお世話になっています。

本編などでは 主人公は一言も話さずその分他のキャラクターがたくさん話してくれるのですが、他のキャラクターへの相づちやしぐさがすごくかわいくて主人公にすごく愛着をもちました。

 

癒される世界観

3ds版と同じく、登場するキャラクター皆がかわいくて世界観が穏やかで優しいので、プレイしていてすごく癒されます。

12種類どのライフの人も自分の職業に誇りを持っていて、自分に出来ることと出来ないことを理解し別のライフの人と補いあって生活しているところが好きです。

だいたいどのライフでも「すごいね~」「センスあるよ~」と師匠や先輩たちにたくさん褒めてもらえるので、天才になったかのような気分が味わえます。

家の模様替えをしたり自分の服や武器を作ったりとできることがたくさんあるので、冒険に行くための神様パワーがなくなってしまっても楽しくゲームが続けられます。私は本編そっちのけでいろいろな職業を昇級するために奮闘中です。自分のペースでのんびり好きなことができるのですごく楽しいです。

 

前作との違い

 3ds版のほうでは街が広く始めのほうは迷うことが多かったのですが、アプリ版ではビレッジ内にいろいろな施設を好きに配置できるのでその心配はありません。移動も女神の像から好きな場所に行けるので前作と比べるといろいろな部分が簡単になっていると思います。ですが、私は不便だった部分が「冒険してるな~」と実感できて好きだったので、今作から始めて楽しめている方は是非3ds版でも遊んでみてほしいです。

 

3ds版での思い出

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 この他にも自宅以外に別荘を持つことができたり、自宅の下の階に住む優しいメグおばさんだったりといった3ds版にしかない面白さがありました。それと、製作はアプリ版よりも3ds版のほうが作業しやすいと思います。特にタイミングを合わせてタップする工程が、私のスマホでは古すぎてずれることが多く悔しい思いをしています。

 

まとめ

まだ一章を終えたばかりなので分かりませんが、そこまで難易度は高くなさそうなので気軽に遊べるゲームだと思います。やり始めると時間を忘れるくらい夢中になってしまうのでほどほどに、のんびり続けていきたいと思います。

小さな男の子の不思議な出会いと少しの成長の物語『未来のミライ』感想

『時をかける少女』や『サマーウォーズ』などを手掛けた細田守監督の最新作。

予告を見た時から楽しみにしていたのですが、映画のレビューサイトを見るとまさかの低評価。迷ったのですが、観に行ってよかったです。

 前作までとは違って特に事件の起こらない、淡々とした日常が多く描かれた作品なので退屈だという意見があるのも納得ですが、私は好きな作品です。

 

 

あらすじ

ある日、やんちゃで甘えん坊な“くんちゃん”はお兄ちゃんになります。
生まれたばかりの妹に大好きな両親を取られ戸惑うくんちゃんは、駄々をこねては二人を困らせてばかり。
そんな彼の元に現れたのは、未来から来た妹のミライちゃんでした。

 

 感想

予告を見た段階では不思議な世界をドキドキわくわく冒険する『マジックツリーハウス』のような映画を想像したのですが、思っていたよりもファンタジー要素は少なめで、日常に不思議が混ざりこむような映画でした。過去作では『おおかみこどもの雨と雪』に近いと思います。

話の内容は確かに好みが分かれそうだと見ていて思いました。私は子供の視点ではなく、昔の自分を振り返りながら見て「こんなことしたなぁ」と楽しんでいたので、くんちゃんくらいの年齢の子が見たら全く違う感じ方になりそうです。自分に子供がいたらどんな感想を持ったか聞いてみたかったです。

 あと映像がすごく綺麗で、演出のことは詳しくないのでわかりませんが、不思議な世界に入り込む時の現実世界との切り替わり方はわくわくしましたし、不思議な女の子と雨上がりの町を二人で歩くシーンが特に印象に残っています。

それともうひとつ、ネタバレになるので下のほうに書いていますが、すごく魅力的で格好いいキャラクターが登場します。

 

好きだったところ

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感想◇ネタバレあり

「自分の系譜を辿り、家族の繋がりを知る」というのが今作の一番大きなテーマなのですが、それともう一つ、くんちゃんの成長も欠けてはいけない要素です。

おかあさんに構ってもらえなくて駄々をこねたり、片づけをしなかったり、上手くいかなくてそっぽ向いたり、そういった問題が起こると訪れる不思議な現象。犬のユッポが人間の姿になったり、未来のミライちゃんが現れたり、若いころのひいおじいちゃんに会えたりと。そうして今まで体験したことのないものや出会ったことのない人と話して、くんちゃんは少しずつ成長していきます。くんちゃんに出会った人たちは皆が皆くんちゃんを叱ったり諭したりしたわけではありません。話をして、一緒になにかをして、ただそれだけの人もいました。それでもその体験を通して自分で考えます。心の中にあるものを言葉にするわけではないので彼が何を考えているかは見ている人の想像でしかないのですが、不思議な体験を終える前とは違った思いをもって現実の世界に戻ってきたと思います。

成長は目に見えず あまりにも小さすぎてすぐにはわからないものですが、ひとつひとつの出会いは確かにくんちゃんに今までなかったものを与えます。

くんちゃんが不思議な駅で出会った未来のくんちゃん。彼は過去の自分を見て眉を顰めます。そうやって過去の自分を見た時にダメな部分を見つけ「こうしたらいいのに」と感じられるようになったことは、くんちゃんが子供から自我を持った大人へと成長した証です。

子どもは両親だけではなく多くのものに触れて新しいものを得て、そうして自分を知っていくんだと改めて思いました。

 

細田監督作品の男性キャラクターの魅力◇ネタバレあり

『時をかける少女』の千昭や功介、『サマーウォーズ』の佳主馬や理一、他にも数々の魅力溢れる素敵な男性キャラクターが細田監督の作品には登場します(もちろん女性キャラクターにも魅力的な子はいるのですが、今回は割愛します)私が今作で素敵だと感じたのは、くんちゃんが不思議な世界で出会う、青年時代のひいおじいちゃんです。 

端正な顔立ちで、声を担当されているのが福山雅治さん。これだけで心が惹かれてしまうのも無理はありません。細身ですが背中や腕を見るとしっかり筋肉がついており、渋い声や落ち着いた話し方も相まって、硬派で男らしいという印象を受けました。

ただ立って話しているだけでも目を奪われるのですが、バイクで走るシーンは延々と走り続けてほしいと思えるほどです。格好いい見た目だけではなく、くんちゃんのひいおばあちゃんへプロポーズした若い時のエピソードにも彼の魅力が詰まっています。

プロポーズの際「もしも自分が勝てたら」と挑んだかけっこ勝負ですが、戦争で足を痛めてしまったひいおじいちゃんには不利な勝負です。自分が勝てる勝負ではなくあえてかけっこを選んだのは、相手に断りやすい状況を作ってあげる、決して無理に受け入れてほしいわけではないという彼の優しさだったのではないでしょうか。 

ひいおじいちゃんだけでなく、家事に奮闘する優しいおとうさんや、クールに成長した未来のくんちゃんもそれぞれタイプは違うけれど、非常に素敵でした。おとうさんの声を担当されたのが星野源さんで、誠実で優しそうな雰囲気にぴったりでした。

気になったのはくんちゃんが幼稚園に登園する途中に通りかかった学生服を着た男の子。後ろを歩く女の子たちも意識するほどの美少年で、私も見た瞬間「格好いい・・・!」とその後の展開にわくわくしました。未来のミライちゃんの知り合いで、追いかけてきたのかな?などいろいろ妄想は膨らみましたが、特に物語には関わらずに彼の出番は終わりました。一瞬の登場ですが非常に印象的な子だったので、彼の物語があれば見てみたいです。

 

 

まとめ

笑って泣ける!というよりは、見終わった後に「よかったなぁ」とじんわり思う映画でした。

もしかしたら子どもは楽しめないかもしれませんが、親子で見に行って昔の自分がどうだったか、両親の子ども時代のこと、この映画をきっかけに話してみるのも面白いと思います。